法律事務所ホームページで書くべき”質の高いコンテンツ”とは?

Webマーケティング
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この記事では、法律事務所がホームページに記載すべきコンテンツに関して解説します。

Web集客の4つの施策

弁護士・法律事務所がインターネットを活用してWeb集客するためには、次の4つの施策が考えられます。

  1. Google、Yahooリスティング広告
  2. 弁護士ポータルサイトへ登録
  3. 事務所のホームページ制作、自然検索での上位表示
  4. SNSを通じた集客

特に、「3.事務所のホームページ制作」は、ただホームページ制作しただけで集客できるわけではありません。

ウェブサイトを閲覧する9割以上の方は検索エンジン経由でアクセスしてきます。

したがって、重要キーワードによる検索結果で上位に表示されなければ、ホームページへのアクセスが増えず、問い合わせにつながりません。
つまり、検索エンジン最適化(SEO対策)で、上位表示させるのは最低条件なのです。

但し、受任件数を増やすためには、上位表示は必要十分条件ではありません。

他にもやるべきことがあります。

SEO対策の正攻法は、「コンテンツSEO」

Webマーケティングが良くわからないという方は、当サイトの解説記事、「弁護士のためのSEO対策の基本と方法|Web集客入門」こちらをまずお読みください。

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そして、Google社が発行している、Google検索エンジン最適化スターターガイド も併せてご一読ください。

SEO業者の言いなりになり結果も伴わず、「SEOという言葉も聞きたくない」という弁護士先生もいらっしゃるかと思います。

また、なんとなく「SEO対策って、裏で怪しいことをしているのではないか?」と感じる先生もいらっしゃるかもしれません。

ただし、SEO対策というのは、Google社自体が使っている用語であり、むしろガイドラインに沿ったSEO対策を推奨しています。なぜなら、SEO対策したサイトは、Googleエンジンも解釈しやすく、Google側もそのサイトを正しく評価できるからです。

Googleガイドラインを読めば、Googleが言うSEO対策とは、一言でいうと

ユーザーニーズを満たす「質の高いコンテンツ」を書き、Googleの作法にのって(タイトル最適化等)記事を投稿していくこと

だということがわかります。

Googleは、質の高いコンテンツを書けば、自然とそのコンテンツに第三者がブログ等でリンクを張り、記事が拡散されていくと言っています。質の高いコンテンツは、SEO業者が無理にリンクをかけなくても、自然にリンクが増えていきます。また、自然リンクの方が当然、Googleの評価は高くなります。

質の高いコンテンツ、よいコンテンツを投稿していき、検索上位を目指すSEO手法は、「コンテンツSEO」と呼ばれています。

よって、当社のホームページ制作サービスでは、ホームページ制作という箱作りだけではなく、質の高いコンテンツ投稿が箱よりも中身がより重要だと考え、アフターフォローに力をいれています。

Googleが言う「質の高いコンテンツ」とは何か?

Googleガイドラインには、質の高いコンテンツとは何か?ヒントがかいてあります。

  • 読みやすい文章であること(まとめられた文章であること)
  • オリジナル記事(他のサイトをコピペしない。同じサイトでも内容を重複させない)
  • トピックごとに記事をわける(整理されている)
  • ユーザーニーズを満たす記事

コンテンツが重要だからといって、毎日記事を入れることが大事だと考える人がいます。ただ、同じサイトであっても、重複コンテンツは「低品質」だと評価するとGoogleは言っています。

検索上位にいくために、記事は定期的に更新するようにHP製作会社からアドバイスされるようです。時々、弁護士事務所のHPでみかけるのですが、アドバイス通りやろうとして、担当者が書くネタがなくなり、「事務所のおやつで、今日はドーナツを食べた。」「次の日は、シュークリームを食べた」という記事を更新することがあります。ただ、これらの記事は、本当に閲覧して欲しい法律相談者のニーズにあっていないため、SEO上も効果がなく、そういった投稿はやめたほうがよいでしょう。SEO的にはまったく意味がありません。

むしろ、コンテンツ投稿には、慎重であるべきで、戦略や計画がなく、同じ類の記事を投稿し続けるぐらいなら、何もしないほうが、サイトの評価を下げずにすみます。

弁護士ホームページで言う「質の高いコンテンツ」とは何か?

では、弁護士ホームページでの質の高いコンテンツを何か?を考えて行きましょう。

Googleがあげた4つのポイントの中で、注目すべきは、最後に書いてある「ユーザーニーズを満たす記事」です。

弁護士ホームページがユーザーニーズを満たす記事とは何か?

この、質問にこたえられないと、質の高いコンテンツを作成することができません。

そのためには、

弁護士を必要としている人はどういう人なのか?どういうニーズがあるのか?

ということを掘り下げて考える必要があります。

コンテンツの質を高めるには、誰に向けて書いた記事なのか?そのターゲットを明確に理解していないと良いコンテンツを書くことができないのです。

ホームページは確かに、不特定多数に向けて発信する情報ですが、発信相手が明確でないと誰にも評価されません。HPのコンテンツはGooglebot(Googleクローラー)のために書いているのではありません。あくまでも、その先に、法律的な解決を望んでいる人のために書いているということを忘れてはならないのです。Google検索上位になることを意識しすぎて、読み手が見えなくなっては、本末転倒になってしまうのです。

このコンテンツは、誰に向けて書いているのか?明確にしないと、そもそもよい記事を書くことは出来ないということを肝に銘じる必要があります。

法律相談する人はどういう人?=困っている人

一般の人は、普通に生きていれば弁護士に依頼するケースは一生で1回あるかないか?と思って人生を過ごしています。ただし、平凡な人生を送る人は少ないのも事実です。突然、法律ニーズが必要となる事件や事故、人間関係の悪化が予想もせずにやってくるため、慌ててしまうのです。そして、自分だけでは解決できない大きな問題にぶつかって、最後の相談者として弁護士に連絡してきます。困っている方、悩んでいる方なのです。

例えば、キーワード分析していると見えてきます。

債務整理関連のキーワード例(もうダメだ・・・という人へ専門的アドバイス)

検索キーワード 月間検索数(Google)
借金 自殺 1000
借金 返せない 880
借金 死にたい 260
金がない死にたい 260

(詳細は、弁護士探しの検索キーワードをご覧ください。)

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困っている、絶望に陥っている人が、上記キーワードの検索時に、「弁護士に依頼すれば、自己破産するなり、再生できるチャンス、術がある」ということが書かれた法律事務所の記事がヒットすれば、困っている人を助けることができます。

それ以外の悩みとは、交通事故被害での後遺症であったり、離婚交渉であったり、事業の破産かもしれません。借金の債権者からの取り立てに耐え切れず、生きる希望を持てずに悩んでいる人もいるかもしれません。仲の良かった家族が、相続の遺産分割で突如揉め始め、心を痛めている方もいるかもしれません。

つまり整理すると、弁護士事務所のよいコンテンツとは、困っている人を法的に助ける記事です。
  • 弁護士事務所のホームページにアクセスする人→自分一人では到底解決できない問題・課題にぶつかっている人。
  • ニーズ→当事者間では解決できず、弁護士による法的な裏づけ、解決を行いたい

ということがいえるでしょう。

困っている方々を助けていく、役に立つには、弁護士事務所はどういうコンテンツを入れて、発信していけばよいのでしょうか?下に、コンテンツ分類した一部をまとめて掲載します。

困っている人のリーガルニーズを満たすコンテンツ分類

コンテンツタイプ コンテンツ タイトル例
辞書型:法律用語の解説系記事 慰謝料と示談金違い
人身事故と物損事故の違い
自己破産とは?
Know-how型:法律手順、手続き、新発見、新発見 後遺障害手続きの流れ
自己破産手続きの流れ
弁護士が入ると慰謝料が増額する理由
交通事故で弁護士依頼するメリット
お悩み・不安解消型:法律から不安を取り除くコンテンツ 借金のとりたてから身を守りたい!
セクハラ被害を受けて悩んでいる!
過失割合80ってあるの?
(→過失割合に納得がいかない人向け)
データ型:解決事例、判例、刑法、相場等 むちうち慰謝料相場
(→提示された示談金が安いと感じている人向け)
弁護士事務所での解決した事例
(自分の課題ケースと照らしながら読める)
過去の裁判判決事例

それぞれのタイプに分けて、コンテンツを入れていくと、弁護士を探している人のニーズを満たすことができ、評価されます。また、自分の問題が、法律的に解消できるとわかれば、弁護士に相談・連絡してくれることになります。

当社では、検索ボリュームが大きいキーワードの棚卸しを行い、トピックごとにニーズ分析をしております。そのトピックに合わせて1記事を専門的に投稿していきますので、重複することがないようにしています。また、受任につながるキーワードとは何かを徹底的にキーワード分析を行っております。

さらに、弁護士マーケティングはエリアマーケティングでもあります。地域に特性に合わせた記事、事務所の特徴に合わせた記事である必要があります。

よいコンテンツは、ユーザーニーズを満たしながら、「オリジナリティ」があり、「網羅性があり(まとめ系)」があり、「わかりやすい」ことが重要です。だから、事務所の特徴をもたせることが大事です。事務所のモットーや、方針、強み、事務所の実績を織り交ぜると、そのコンテンツに盛り込まれると、全国区で上位に表示されてくることになります。

キーワード分析を忘れずに

交通事故の被害者で”鞭打ち”に悩む人でも、検索キーワードが変わってくる事を覚えておきましょう

直接的な思いをぶつける

「交通事故 首が痛い、頭が痛い、腰が痛い」

病院等で聞いた専門用語

「後遺障害14級、後遺障害12級、頚椎捻挫、腰椎捻挫」

通称での検索

「むちうち」

Googleは、こういった多くのキーワードを良く混ぜてコンテンツを書く事を推奨しています。詳しく知っているユーザーにも、まだ知らないユーザーにも情報を提供できるように工夫されているのが、よい記事だといっているのです。

まとめ

質の高いコンテンツ=検索ユーザーのニーズに応えることができるコンテンツ

ということをご理解いただけたでしょうか?弁護士を探している顧客のニーズを抑えることで、良質のコンテンツを作成することができます。

当社では、法律ニーズを徹底的に分析を行い、良いコンテンツとは何か?をまとめあげ、作成した弁護士事務所のホームページへ定期的に投稿します。

結果、そのエリアで弁護士先生が安心できるリーガルサービスを多くの方々へ提供できる架け橋としてホームページが用いられています。

検索エンジンは、一言で言えば、コンテンツ情報の売買市場です。適切なコンテンツがなければ、顧客ニーズをみたしていくことができません。

Web集客とか、Webマーケティングと聞くと、金儲け主義的に考えられがちですが、そのような発想では、そもそも上位表示もできません。

大事なことは、「困っている人を助けるために、コンテンツを制作し、情報を発信する」という視点が、基本になければ、上位表示ができないのです。困っている人に対して、よいコンテンツを制作するということがSEOの近道なのです。

当社では、法律記事の作成運用も行っておりますので、お気軽にご相談ください。