弁護士・法律事務所のためのSEO対策の基本を解説!

弁護士ホームページ
WEB集客

弁護士事務所のホームページ制作で重要なのは、ホームページ制作をするだけではなく、検索結果に表示されることで初めて、閲覧数が増えることができます。

検索結果で上位をとるための施策を、SEO対策と呼びます。

この記事では、弁護士向けに、弁護士事務所ができるSEO対策の基本を解説します。

SEO対策の基本とは?

新規ホームページの制作をする際、検索エンジン対策(いわゆるSEO対策)をまったく考慮せず設計した場合は、十分なアクセスを確保することができません。その結果、お問い合わせや受任につながらないことになります。

では、どのようにすれば検索結果で上位をとることができるのでしょうか?

SEO対策のポイントは以下の5つです

  1. ページタイトルの最適化
  2. ロングテールを意識したキーワード設計
  3. ローカル名の重視(エリアマーケティング)
  4. キーワードの配分の最適化
  5. サテライトサイトの重要性
  6. GoogleMap活用

それぞれどのようなものか、項目と方法をひとつずつ見ていきましょう。

※ちなみにSEO対策はおおまかに分けて、作成したホームページの内部構造に対して施策を行う「内部対策」と、外部サイトからのリンクを構築していく「外部対策」が存在します。

①ページタイトルの最適化

下記は架空の法律事務所です。
検索画面の結果

サイトタイトルは事務所名称だけでは失敗するか?

正式の事務所名称「サンプル法律事務所」をHTMLのTITLEタグ(タイトルタグ)上に、そのまま字句通り記載すると、GoogleやYahooの検索エンジン結果で、上記のように表示されるはずです。

しかし、実はこれがWeb集客の現場・SEOの現場で通用するとは必ずしも限らないのです。

以下に具体例を示します。

■タイトルが「サンプル法律事務所」の場合(ユーザーが競合事務所に流れてしまう)

検索の絞り込みの図

■タイトルが「東京23区・新宿区で弁護士を探すなら | サンプル法律事務所」の場合

タイトル最適化の事例

誇張しすぎでは?とおっしゃる方もおられるかもしれませんが、一概にそうとも言い切れません。

なぜこのような事が発生するかというと、もちろん「サンプル法律事務所」というキーワードで検索するユーザーよりも「新宿 弁護士」「弁護士 無料相談 東京」で検索するユーザーの方が多いことと、また下図の場合は「新宿 弁護士」をテーマとしたサイトだとGoogleが理解しやすく、上図の場合は地域名よりも「サンプル法律事務所」という字句を重要視しているサイトなんだ!と検索エンジンが理解してしまうからです。

タイトルにキーワードを入れないとだめ?文章中だけではダメ?

現状(2024年8月現在)、タイトルタグに狙いたいキーワードが記載されているかされていないかで大きく検索順位が変わるのは事実です。

これは現在のグーグルクローラーの順位決定メカニズムの特性なので文句を言っても仕方がない部分です(ただし、例外もあります。本稿では厳密さや網羅性よりも、基本的な考え方を重視するというコンセプトで説明致します)

そのため、正式の事務所名称=タイトルタグにしてしまうとホームページでの集客に失敗してしまうケースが非常に多いです。

※Google社が、Google検索エンジン最適化スターターガイドを出していますので、このガイドラインに沿って適切な方法を行う必要があるのです。Googleの公式ガイドでもページタイトルの話は重要なので、この話を真っ先に解説しているのがわかります。

②ロングテールを意識したキーワード設計

地域名だけではダメ?ロングテールSEOキーワード理論とは?

また重要なキーワードは「地域名」「弁護士」「相談」等だけではありません。
交通事故に見舞われた方はブラウザのアドレスバーに「人身事故」や「慰謝料」という単語を打ち込みたくなりますし、借金で困ってる方は「債務整理」や「自己破産」「個人再生」で検索してきます。

そしてもう一つ大きな課題があります。

それは「リスティング広告(PPC広告・検索エンジンに出稿する広告)の運用者」にも関わってくる話なんですが、意外と知られていない事実が1つあります。

それは多くの人が共通して使用するキーワード、いわゆるビッグワード、ビッグキーワードよりも、検索数が非常に少ないスモールキーワード・ニッチワード・ロングテールSEOキーワードの方が受任に繋がりやすいのです。

実際的に受任に繋がっていったキーワードは以下の通りです。

「むち打ち 打ち切り」
「自己破産 生活保護」

なぜこのような事が起こるかというと、ロングテールSEOキーワードで検索してくるユーザーの方が、細かい悩みを自分でしっかりと把握していてるので、実際的にアクションを起こしやすいのです。

このことを理解せず、大金がかかるビッグワードに対してリスティング広告を打ち、結果的に費用倒れになってしまう弁護士事務所が後を経たないというわけです。(参考:弁護士はエリアマーケティングが重要

③ローカル名の重視(エリアマーケティング)

エリアマーケティングとは?

エリアマーケティングとは、地域戦略、地域固有の抱える特徴から抑えるマーケティング手法です。その地域にある競争相手、差異を抑えて戦略的に攻めていくことになります。商圏分析、商圏調査と似ています。

自分が事務所を設立する「地名」と弁護士を掛け合わせた、「地名+弁護士」での順位で上位をとるのは基本的に押さえておきたい対策です。

地名+弁護士、続けて、交通事故+弁護士+地名、債務整理+弁護士+地名など、検索されるケースがおおいので、これらのワードで、各サイトごとランディングページを設計したうえでサイトを制作していくと、効率的に上位をとって、受任率をあげていくことができます。

④キーワードの配分の最適化

ページタイトルの最適化ではなく専門サイトの制作事例を見よ

ここまでの文章をまとめると、弁護士事務所のホームページで扱うべきキーワードは無数に存在することが分かります。

しかしタイトルタグには実は記述ルールがあって「30文字以内」での記載が推奨されています(2023年3月現在)。つまり狙っている対策キーワード全てを記載することは「絶対に」できないのです。

この文字数を超えてしまった場合は、検索エンジン上でタイトルの末尾が「…」となりSEO効果も非常に薄いものになってしまいます。

では、どうすれば良いのでしょうか?

思いついたキーワードをその都度タイトルに記載するだけではほぼ間違いなく失敗します。

そこで重要になってくるのが以下の2つのポイントです

  • キーワードをhtmlのタグごとに最適な「配分」をする(1つのホームページを所有する場合)
  • 専門サイトの作成でキーワードを最適に「配分」する(交通事故特化サイト、相続特化サイトetc)

⑤サテライトサイトの作成

弁護士ホームページの内部SEO対策で最も重要なことの1つが、専門サイト(査定ライトサイト)の制作(たとえば、交通事故専門サイト、相続専門サイト、離婚専門サイトなど)です。

ランチェスター戦略ではありませんが、局所的に顧客のニーズを絞り込み、リソースを集中して攻めていくのが、大手に勝つ一つの方法であり、WEB戦略でも同じことが言えます。

詳しくは、次の参考記事をお読みください。

※参考おすすめ記事(制作事例)
弁護士専門サイト制作のメリットを事例付きで解説!

⑥GoogleMap活用

最近、弁護士ホームページの閲覧にはGoogleマップが必要だというケースが増えています。これは、Googleマップが提供する「ローカルSEO」機能を活用することで、ユーザーが弁護士事務所の正確な所在地や周辺の交通情報を簡単に確認できるからです。また、Googleマップ上でのレビューや評価も確認できるため、信頼性の高い弁護士を見つけやすくなります。このように、Googleマップは弁護士ホームページの閲覧において重要なツールとなっており、効率的な情報収集と信頼性の向上に寄与しています。

まとめ

弁護士ホームページのSEO対策は、蓄積された経験とデータ、優れた人材を活かさなければ難しい側面もあります。

当社では1日平均8000PVの弁護士ポータルサイトを運営しており、一般的な既存のホームページ制作会社では真似できないノウハウやデータ解析技術を長年蓄積してきました。

これらを用いてキーワードの配分の最適化、集客に直結する戦略的な文章コンテンツ、また内部対策だけではなく外部のリンク対策まですべて行います。

確実に検索上位を狙い、Web集客、受任増、サテライトサイト制作をお考えの場合、お気軽に、当社までご連絡・ご相談ください。