弁護士選びの王道は、[地名]検索
「地名、駅名+弁護士」(例”横浜 弁護士”、”債務整理 弁護士 横浜”、”交通事故 弁護士 横浜”)対策は、弁護士のWeb集客の王道とされていました。
当然これらの検索ユーザーは、弁護士を探しているユーザーであって、コンバージョン率が高いのです。つまり、この検索キーワードで、検索結果の上位をとれば、電話の問い合わせ数が増えることは間違いありません。
ただし、他の事務所、コンサルタント、Web業者、SEO業者、ホームページ制作会社も考えることは同じなので、当然競争が激化しています。
債務整理関係を見てみましょう。Googleのキーワードプランナーの結果です。
検索キーワード | 月間検索ボリューム | 推奨入札単価※ |
---|---|---|
債務整理 弁護士 横浜 | 10 | 1786円 |
自己破産 弁護士 横浜 | 10 | 1092円 |
※推奨入札単価が、「債務整理 弁護士 横浜」が1786円、「自己破産 弁護士 横浜」が1092円です。横浜は、日本でも最大の地方都市で、約377万人の人口がいます(令和6年時点)が月間検索ボリュームは10です。「債務整理+弁護士+都市名」で横浜以外の都市でも検索ボリュームには差がありません。
推奨入札単価とは、1 クリックに対して最大いくらまでの金額を支払えますという金額が入札価格です。上限 CPC (上限クリック単価)と呼ぶこともあります。
ここから分かることは、「業務名+弁護士+地名」は、コンバージョン率が高いとはいえ、最大の地方都市でも月間検索ボリュームが10しかないワードであるということです。多くの弁護士事務所が対策をうつため、広告単価が高騰していることがわかります。SEOの難易度も高くなります。少ない椅子を多くの弁護士の広告代理店が取り合っている状況で、問い合わせ数を増やす投資としても効率が悪いという見方もできます。個人事務所が手を出すのか、戦略が必要です。
Webコンサルティングの論調を読むと、「地名+弁護士」や「サービス、手続き名(交通事故、相続等)+弁護士+地名」をターゲットとすべきという意見が多いのですが、実は、1位をとったとして、アクセス数が極端に増える訳でも、問い合わせが倍増する訳でもありません。大金を投資して、SEOで1位をとっても、人口20〜30万人の都市名だとしても、1日100ユーザー数もいかないことが多いのです。
上記のワードは、当然弁護士を探しているワードですので、ボリュームが少ないですが、魅力はコンバージョン率が高いということです。よって、手堅く押さえておきたいワードです。しかし、弁護士事務所のサイトをより多くの方々にみてもらうためには、対策するキーワードの概念をもう少し広げる必要があります。
弁護士を意識していない[お悩み相談キーワード]を狙おう
サイトを多くの方々に知ってもらい、弁護士事務所に連絡してもらうには、当初は、弁護士相談を考えておらず悩んでいる方々が検索するワード(例:「交通事故 相談」とか、「借金問題 相談」など、”弁護士”がキーワードに含まれていないワード)、つまりお悩みワードにコンテンツを提供していくことです。
お悩みワード、お困りワードに対して、法的な解決方法を、ユーザー視点で分かりやすく解説することが重要です。
債務整理、自己破産関連につながるお悩みワードを例にとって考えて見ましょう。
以下の表は、「弁護士」というキーワードが入っていませんが、困っている方、悩んでいる方が検索しているワードです。
検索キーワード | 月間検索数(Google) |
---|---|
コンテンツの書き方「もうダメだ・・・という人へ専門的アドバイス」 | |
借金 自殺 | 1000 |
借金 返せない | 880 |
借金 死にたい | 260 |
金がない死にたい | 260 |
コンテンツの書き方「借金の原因から、その解決方法を伝える」 | |
スロット 借金 | 590 |
パチスロ 借金 | 720 |
リボ払い 借金地獄 | 1900 |
ギャンブル 借金 | 1900 |
コンテンツの書き方「近親者が借金をしている悩みから、解決事例を提示する」 | |
借金 結婚 (結婚後配偶者の借金が発覚) |
1000 |
旦那 借金 | 880 |
親の借金 | 2400 |
上記には、弁護士というワードがはいっていないので、検索時には、弁護士への相談・依頼は考えていない可能性もあります。
しかし、法的に解決可能と分かれば、弁護士相談をして頂ける可能があります。
また、「地名+弁護士」、「手続き+弁護士+地名」より、100倍以上検索ボリュームが多いことから、大幅にアクセス数、問い合わせ数を増やすことができます。
もう一度、相談者の視点にたって、検索ワードを見直す必要の重要性がここにあります。悩んでいる人は、「問題と課題は認識していても」、解決法を知りません。
自分の課題が弁護士相談で解決するということを知らないことがあるからです。
困っている方々が、どういう検索をするのか?それを、交通事故、相続(遺産分割)、離婚、債務整理でキーワード分析し、良質な解決手続きコンテンツをいれていくのです。その結果、多くの相談者が弁護士事務所に連絡してくる可能性を広げられるということを覚えておきましょう。
質の高いコンテンツをいれていくことで、多くのお困りワード、お悩みワードというキーワードで弁護士サイトが検索上位に表示され、アクセスしてくるようになります。
(法律事務所ホームページで書くべき”質の高いコンテンツ”とは?)
限られた検索ワードで対策している方々は、もう一度、施策内容を見直してみる必要があるでしょう。
よくある質問
キーワードの検索ボリュームはどう調べるの?
Googleがキーワードプランナーというツールを出していますので、このツールを利用すれば、検索ボリュームを知ることができます。
Googleトレンドというツールを使っても、検索動向を調べることができます。
弁護士のCVにつながるキーワードはどういうワードですか?
地名+弁護士が、CVが高いことは間違いありません。ただし、最近では、特徴がはいることがあります。離婚に強い、交通事故に強い、慰謝料に強い、といった絞り込みをユーザーがしてきますので、ご自身の特徴をホームページに記載することで、マッチングしやすくなります。弁護士紹介で、詳細に自己紹介を書くことが重要になります。
まとめ
1.「地名+弁護士」「交通事故+弁護士+地名」コンバージョン率が高いが、検索ボリュームは少なく、競争が激しい。
2.キーワード対策は、相談者、依頼者の視点で洗い出す必要がある。特に当初から、弁護士相談を考えていない、お悩みキーワードで調査しているユーザーをターゲットにすると、問い合わせ数も増える。
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