この記事では、「弁護士のホームページを活用してどのように集客するのか?仕組み」について解説します。
ホームページ集客の仕組み
弁護士の集客に重要なことは、人生で困った時に(交通事故、離婚、相続、借金)、その地域の数ある弁護士事務所の中から、困った人々が、自分の法律事務所を「見つけて知ってもらう」→「選んでもらう」→「連絡してもらう」仕組みを構築することです。
ホームページとコンテンツが、その仕組み構築する上で、中心的な役割を担います。どういうホームページとコンテンツを作るかで、上記の仕組みが、効率よくまわるか、まったくまわらないかが、変わってくるのです。
- ホームページを作り、コンテンツ運用する
- お客さんに見つけて、知ってもらう
- お客さんに選んでもらう
- お客さんに連絡してもらう
というステップになります。それぞれの段階に関して詳細に説明してまいります。
ホームページ制作・コンテンツ運用が集客の仕組みの成功の鍵を握る
Web集客のエンジンは、「ホームページ制作」+「継続的なコンテンツ投稿」です。これが、すべての成功の鍵を握っています。
特に、デザインがかっこいいホームページ、奇抜なデザインのホームページは、リリース時は盛り上がるのですが、ホームページは見られてすべての価値が決まります。
むしろ、操作性や、信頼性、シンプルさの方が、法律事務所には必要な要素です。よって、あまりデザインにこだわるよりは、コンテンツ運用に力を入れ、弁護士事務所のホームページのデザイン性は最低限にとどめておいてよいでしょう。
コンテンツ運用で、どういう記事を投稿していくかで、Webの集客の数は変わってきます。
よいコンテンツとは何か?を当サイトでまとめていますので、ご参考ください。(法律事務所ホームページで書くべき”質の高いコンテンツ”とは?)
一言でまとめると、質の高いコンテンツは、ユーザーニーズを満たす記事を、”オリジナリティ+網羅性+わかりやすく”の要素をいれて書くことです。
弁護士事務所で書くべきコンテンツは、困っている人を助ける法律解決コンテンツです。困っている人は、その記事を読み、弁護士に依頼して解決しようと考えるようになります。だから、まず、困っている人の個別な悩みを紐解いて、トピックごとに丁寧にコンテンツを投稿していくことが重要です。
ただ、数多くある弁護士事務所も記事を投稿しているので、オリジナルな要素を特に力を入れていく必要があります。
差別化するためには、事務所と、弁護士先生個人のオリジナリティ性をだしていくことが重要です。
法律事務所のオリジナリティとは?
- 代表のあいさつ(事務所の強み、こだわり)
- 所属弁護士紹介
- 料金体系(成果報酬型があるか?など、法テラスは使えるか?)
- 営業時間(土日もやっているの?)
- 事務所の実績(解決事例、ユーザーの口コミ)
- 創業理念(なぜこの地域で開業したのか?その思い)
- 地域とのかかわり(小学校、PTA、企業との活動)
- 親しみ(門戸が開かれている印象を写真で出す)
弁護士のオリジナリティとは
- 強い分野(弁護士に専門はありませんが、強い部分)
- 学歴、職歴
- 実績(解決事例)
- 弁護士になった理由(こだわり、信念)
- 趣味や休日の過ごし方
弁護士選びの重要な要素は、親しみと、専門性です。(弁護士とWebに関するデータ分析室)
この2つをホームページで伝えながら、同じ事件であったとしても、考え方や処理の仕方は、その弁護士の特徴がでるはずです。そのような、オリジナリティをだしていくことが、コンテンツの差別化で重要になるのです。
ホームページを制作し、コンテンツがある程度リリースされると、お客様が、検索エンジンを通じてアクセスが増えてきます。
集客できるホームページとは何か?
集客するには、3つのポイントが必要です。つまり、「量・質・仕掛け」です。
量:ホームページのアクセス量を向上するには?
開設したばかりの法律事務所名を、ほとんどの方は知りません。ではどのようにその法律事務所へたどり着くことができるのでしょうか?
実は、ホームページの新規ユーザーの9割以上は、検索エンジン(Google、Yahoo)からアクセスしてきます。
また、法律事務所名での検索というよりは、相談者の相談内容をベースで来訪します。
例:
「地名+弁護士」
「相談内容(交通事故、離婚、相続、自己破産)+弁護士+地名」
などです。これらのユーザー意図は、「在住の弁護士を探したい」、あるいは、「自分が相談したい案件に対して、専門性の高い弁護士を地元で探したい」という意図が上記の検索ワードには込められています。
当然検索結果の上位から、アクセスすることになりますので、アクセス量を向上するには狙った検索キーワードで検索結果で上位を取ること が重要になります。
質:ホームページのアクセス者の質を向上するには?
また、受任につながる相談者にアクセスしてもらうためには、検索キーワード分析ができていることが大事です。
つまり、法律相談につながらない検索キーワードで上位をとっても、受任にはつながりません。
大切なことは、どういった検索キーワードで上位にいるか?ということです。
顧客に繋がる検索キーワードは何か?分析ができていないと、実際への受任にはつながりません。
キーワードを徹底的に分析し、グルーピングして、そのキーワード群に対して、適切なコンテンツをホームページに投稿していく必要があります。
ホームページを作っただけで更新されないサイトを良く見かけますが、これではいけません。適切な検索キーワードに対して、適切なコンテンツを提供しつづけること。
これにより、弁護士先生を必要としている相談者が、弁護士事務所を見つけやすいようにするのです。
仕掛け:アクセス者が問い合わせにつなげる仕掛け
「むち打ち 慰謝料 増額」といった検索ワードで、交通事故被害者が検索したとします。最近は、 Googleは、顧客の位置情報を考慮した最適検索結果を出してくれますので、「むち打ち 慰謝料 増額」に関するコンテンツをホームページに記載していれば、ホームページに来訪してくる可能性が高くなります。
ただし、「知識を得ただけで」離脱する可能性が高いのです。いわゆる、ホームページに来訪した顧客に電話してもらうためには、この離脱率を下げるためのホームページ上の仕組みが必要になります。
ホームページが、単に情報提供だけの辞典のようなサイトで終わらず、弁護士先生がいてその悩みを解決することができ、また、弁護士先生に相談したいと考えていただくように、ホームページを構成していく必要があります。
お客さんに見つけて、知ってもらう
弁護士先生を探す人は、必ず弁護士というキーワードを入れているとは限りません。
「借金 死にたい」と検索する人は多数いますが、そのキーワードの検索結果は、「死ぬ必要はありません、解決方法!」というサイトが上位に出てきます。つまり、検索エンジンでは、「悩んでいる感情を表すキーワードをストレートに検索してくる」ということを覚えておきましょう。
検索エンジンは、『*** 弁護士」というキーワードで見つけてくれることもありますが、「お悩みワード」でその事務所を見つけてくれることもあります。だから、コンテンツで困っている人を助けたいという思いで書いていれば、かならず、検索エンジンは、そのコンテンツへつなげて、法律事務所を見つけてくれるのです。
詳細は、弁護士探しの検索キーワードをご覧ください。
弁護士をどのように探すか?という質問の結果は、1位が知人の紹介30%、2位がインターネット20%です。(弁護士とWebに関するデータ分析室)
ホームページがあれば、インターネットで見つけてもらえますし、知人が紹介するときも、ホームページがあれば、友人に弁護士を紹介しやすいはずです。だから、ホームページを持っていること、また、単に名刺代わりのホームページではなく、インターネット検索で表示されるホームページを作れば、「弁護士を探す人」の半数を抑えることができ、「見つけて、知って、知らせて」くれるのです。
弁護士を選んでもらう
ホームページで、弁護士を選んでもらうのは一つの基準があります。「自分の相談内容にこの弁護士が対応できるか?解決できるか?」ということです。
業務内容に「相続、交通事故、離婚」と1行しか書いていない弁護士事務所の場合と、「交通事故の専門サイト」を持っている弁護士事務所では、当然、力の入れ方が伝わってきます。専門サイトをもっている弁護士に連絡するでしょう。
また、専門サイトでの閲覧数が多いのが、「解決事例」です。自分に似た事件、悩み事をこの事務所は扱ったことがあるのか?解決したことがあるのか?ということは、弁護士事務所選び、弁護士選びの視点で重要なことです。
その、専門性や実績をしっかりとアピールすることで、数ある弁護士の中から、選んでもらえることになるのです。
連絡してもらう
弁護士先生に電話するというのは、弁護士先生が考える以上に、一般の人からすると、非常に勇気がいることです。
弁護士に電話するということは、敷居が高く、日常生活ではない行為なのです。
ただ、それだけ、「困っている」「行き詰まっている」「急を有している」から、相談するために電話をしてきます。よって、コンテンツ製作時に、その悩みが、法律上解決できる悩みなのか?情報を発信していき、事務所がどういう方針で対応しているのかも加えて情報を発信していくことが大事です
また、私は電話をしてよいのか?弁護士に依頼するほどのことなのか?とわからないこともあります。だから、連絡してもらえるように工夫が必要になります。
まず、ホームページ内に、こういう方はご連絡くださいという一文があれば、電話すべきか悩んでいる人に選んでもらえるようになります。
上記のような、電話すべき基準を、コンテンツの下にいれておくだけで、電話の質が良くなっていきます。
また、コンテンツ毎に、一番下の部分に、「お問い合わせください」という動線を入れておくことが大事です。コンテンツを読んで終わっては意味がありません。相談に来てもらうためには、訪問してくださったユーザーにアクセス、連絡してもらいやすい仕組みがホームページ側にも必要なのです。(下の図参考)
最近のホームページは、トップからアクセスしてくるとは限りません。下層にあるコンテンツにランディングしてくるケースが多数ありますから、こういった「問い合わせ動線」が重要になるのです。
また、電話の受付時間、定休日、土日も対応します、などの細かい情報があると、一般の方は電話がしやすいです。
事務所内の様子も写真で出ていると、こういう先生に電話しているんだなと、外側からわからない内部の情報がホームページから伝わってくるため、電話がかけやすくなります。
相談者は夜にホームページを閲覧するケースが多いため、メールフォームを設置しておけば、電話ができない方もメール連絡ができます。メールをもらったら、翌日すぐに事務所から電話をするということを繰り返していけば、顧客は増えていくでしょう。あるいは、可能なら留守電を設置しておく、事務所の電話を夜間は携帯に転送して、相談者に対応できるようにしておくことが重要です。
まとめ
Web集客の基本的なステップを説明いたしました。
- ホームページを作り、コンテンツ運用する←最重要
- お客さんに見つけて、知ってもらう
- お客さんに選んでもらう
- お客さんに連絡してもらう
このなかで、コンテンツ運用が、Web集客上重要であることがわかっていただけたと思います。
当社では、ホームページ制作して終わらず、むしろ、アフタフォローに力を入れている理由は、Web集客の仕組み上、コンテンツが非常に集客の要になっていると考えているからです。
当サービスは、法律に精通した有資格者がコンテンツを責任をもって運用してまいります。ぜひ、ご興味がある方はご連絡ください。